

食肉部門
基礎知識

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🐄🐖 はじめに🐓🐔


(1)食肉部門の役割と特徴
食肉は、食卓のメインディシュの材料として最も頻度高く使われ、また、その料理には多くの食材が使われます。
従って、食肉を販売することで、多くの関連商品も同時に購買され、客単価が上がることになります。
スーパーマーケット店舗の中で食肉が機関車的役割を担っていると言われる理由です。
一方、他の生鮮食品とは違った以下の特徴があり、その販売者として専門の知識と技術が求められます。
➊ 安全・安心・適正な表示への高い要求
最近はすべての食品について、安全・安心について要求・基準が高くなっていますが、特に食肉は、BSE(狂牛病)、口蹄疫、鳥インフルエンザなどの病気の発生や産地・メーカーによる偽装表示の多発により、商品に対する安全・安心・表示に対するお客様の要求は他の食品以上に高くなっています。
それに対応するため、行政や業界で多くの法律や基準が決められています。
また、商品管理上の衛生管理、鮮度管理を徹底する必要があります。
➋ 季節ごとの旬がない
自然の影響を大きく受ける青果物や水産物には、その食材がもっとも多く採れ、おいしいくなる旬がありますが、食肉には旬がありません。
従って、販売にあたって、季節の料理や旬の野菜を使ったメニューで季節感を打ち出したり、催事や行事ほか、さまざまな企画で常に変化をつけることが求められます。
➌ 原料の種類が少ない
青果部門や水産部門には何百種類もの商品がありますが、食肉部門には牛、豚、鶏、その他を原料とした商品しかありません。
これらの原料から、用途・料理メニューを切り口にバラエティ豊かな商品が作られます。
大切なのは、食肉部門は単に「素材を提供」するのではなく、「料理メニューを提案」しているということを意識し、その知識を深めて行くことです。
また、健康面からも食肉の持っている栄養学的な機能を十分理解し、伝えていくことも販売する担当者の役割です。
(2)SMの食肉部門の役割
私たちスーパーマーケット(SM)は、限られた商圏(小商圏)のお客様が、毎日の食事の支度をするために、普段着で気軽に頻繁に買物をする店舗であり、パートナーとしてその期待に応えることが求められています。
店舗で優先されるのは、特別な商品の販売ではなく、生活必需品が、お客様の求める品質、鮮度、価格で品切れすることなくいつも売場に揃っていることです。
特に食肉は、毎日のおかずのメインとなることが多い食材ですので、お客様の多くが購入する商品については、品切れしていたり、鮮度が劣化していると信用を失ってしまいます。
これを店舗で日々継続して行くことは、簡単なことではありません。
天候や曜日による客数の増減や価格(相場)による売れ行きの変化など、状況に的確に対応できる知識、技術が要求されることは言うまでもありません。
特に、品質や鮮度の管理については基本を徹底、継続することが大切です。
そして、今後の食肉部門の対応すべきキーポイント
として以下の2点があげられます。
➊ 健康志向の高まり ➠ 生活習慣病と肥満の抑制
➋ 簡便商品の提供 ➠ なるべく調理時間を短く
つまり、お客様のかかえる問題に対して、解決策を提案をしていくことです。
↓
そのメインディッシュを提供するのが食肉部門
↓
鮮魚部門に比べ、関連するメニューが多く、食肉の販売は関連商品の販売を増やし、客単価の増加に貢献

(3)日本における食肉の流通経路
食肉がどのような流通経路で、私たちの店舗まで送られてくるのかを知っておくことも必要です。
下記は一般的な流通経路ですが、牛、豚、鶏で流通経路は少し異なります。
これだけの人の手を経てきた食肉を、最終的にお客様にお届けするという役割を、私たちは担っているわけです。


1960年には1人1年当たりの食肉(牛肉・豚肉・鶏肉等)供給量はわずかに3.5kgでしたが、2013年はその10倍の30kgとなりました。
一方、魚介類は28kg(2001年には40kgまで増加)から27kgにと減少しています。
魚介類の消費が減っている理由として、世界的な需要の増加による価格の上昇があり、一方、食の欧米化が進んでいることから、食肉をより多く消費するようになりました。
食肉の消費構成を見ると、昭和50年代前半までは家計消費(内食)が全体の消費量の半分以上を占めていましたが、平成に入ると外食における消費が増え、家計消費の割合は半分を割っています。
牛肉は焼肉や牛丼など、鶏肉はフライドチキンや焼鳥など、外食における消費が多く、豚肉は、ハムやソーセージの消費が多いため、加工品の割合が高い傾向にあります。
畜産副産物は、モツやホルモンと呼ばれる場合があります。
大切なことは、一度低下した鮮度はもとに戻すことができないこと、つまり、鮮度低下を遅らせることが、商品づくり~販売の最大のキーポイントとなります。
色々な調査が実施されていますが、常に「鮮度」が第一に上げられ、「品揃え」を上回っています。
牛、豚、鶏などの肉は死後、硬直を経て、自己消化によって肉質が柔らかくなり、うまみを増して、はじめて風味のある 食肉になります。
肉の場合はこの過程を熟成と呼びますが、魚に比べ筋肉組織が密な分、そのスピードは緩慢です。
牛で死後硬直が約1日、熟成期間は数日におよびます。
食べ頃になるまでの時間は、身体の大きさに比例し、鶏、豚、牛の順で長くなります。
。
体の小さい鶏は熟成期間が短く、劣化が早いため新しさが 要求されますが、牛の場合、特に柔らかさを出すために1ヵ月 以上といった長期熟成を行うこともあります。
ただし、店舗に納品された肉は、すでに熟成を経たもので、品質劣化がはじまっています。
特に鶏肉やミンチの鮮度低下のスピードは速く、作業のスピード、在庫管理(含む売場)に十分に注意する必要があります。
● お客様が食肉売場で最も重要視するのは、「鮮度」


青果物や魚介類などは、出荷から販売までの流通段階において商品形態はあまり変わりませんが、それに対し食肉の場合には、生産者から出荷される時は生きた牛や豚などであったものが、販売される段階ではスライスされたり、ステーキ用にカットされた食肉という全く違った形態となります。
また、食肉は、鶏肉を除いて死後すぐは、肉が硬く風味がなく食べられなく、熟成を経て食肉として店舗に納品されます。
それは、食肉部門の商品が単に新鮮なものを仕入れて並べるのでなく、仕入れた商品を秀れた技術によって、加工して作られるものだからです。
青果や水産には何百種類もの商品がありますが、畜産物には牛、豚、鶏とその他いくつかの肉種しかありません。
これらの原料から、バラエティ豊かな商品を作り出します。
従って、食肉部門では、商品の知識と加工技術が特に重要となります。

大切なことは、一度低下した鮮度はもとに戻すことができないこと、つまり、鮮度低下を遅らせることが、商品づくり~販売の最大のキーポイント
となります。
2.鮮度の重要性
大切なことは、一度低下した鮮度はもとに戻すことができないこと、つまり、鮮度低下を遅らせることが、商品づくり~販売の最大のキーポイント
となります。
牛、豚、鶏などの肉は死後、硬直を経て、自己消化によって肉質が柔らかくなり、うまみを増して、はじめて風味のある 食肉になります。
肉の場合はこの過程を熟成と呼びますが、魚に比べ筋肉組織が密な分、そのスピードは緩慢です。
牛で死後硬直が約1日、熟成期間は数日におよびます。
食べ頃になるまでの時間は、身体の大きさに比例し、鶏、豚、牛の順で長くなります。
体の小さい鶏は熟成期間が短く、劣化が早いため新しさが要求されますが、牛の場合、特に柔らかさを出すために1ヵ月 以上といった長期熟成を行うこともあります。
ただし、店舗に納品された肉は、すでに熟成を経たもので、品質劣化がはじまっています。
特に鶏肉やミンチの鮮度低下のスピードは速く、作業のスピード、在庫管理(含む売場)に十分に注意する必要があります。
|
肉 種 |
鮮度が良いもの |
劣化したもの |
|
豚 肉 |
ピンクがかった淡褐色 |
つやのない褐色になったもの |
|
牛 肉 |
鮮紅色 |
黒ずんだもの |
|
鶏 肉 |
アメ色がかった黄ピンク色 |
つやがなくなり匂いがつく |
|
加工肉 |
うすいピンク色 |
つやがなくなり、ひからびる |
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状 態 |
原 因 |
対 策 |
|
腐 敗 |
細菌の増殖 |
食肉はタンパク質が多く、細菌の増殖によって、タンパク質はアンモニア + 炭酸ガスに分解されます。 食肉を無菌状態にすることは難しく、従ってなるべく細菌が増えないように低温を保つことが大切です。 人の体温(約37℃)は細菌の発育に最も適した温度であり、この温度で5時間の間に1個の細菌が10億個となります。 |
|
変 色 |
酸化の進行 |
筋肉には「ミオグロビン」と呼ばれる色素が含まれています。 ミオグロビンは、空気中の酸素に触れると酸化します。 良い状態は鮮紅色で、この状態を保つためには、なるべく低温で肉を管理する必要があります。 酸化したものは、暗褐色を示し、肉食が悪く売れません。 酸化は化学反応で低温であればあるほど酸化の進行は遅くなります。 |
|
ドリップ |
保水性の減退 |
食肉は時間がたつとドリップ(肉汁)が出ます。 ドリップは肉に温度変化を与えたり、肉温が7℃以上になると極端に流出します。 流出したドリップでは多くの細菌が増殖して悪臭の原因にもなります。 原料加工時の温度管理、流出したドリップのミートペーパーでの除去を徹底して下さい。 |
💮生体・枝肉・部分肉(正肉)・精肉 💮
食肉は、処理の過程で形が変わり、それぞれ名称があります。
まず、生きたままの牛や豚は生体と呼ばれ、これがと畜場でと殺され、と体となります。
と体を2分割したものを枝肉と呼びます。
この枝肉を部位ごとに分割したものが部分肉です。
部分肉を家庭で簡単に調理することができるように薄切りや厚切り状態にスライスしたり、角切り・細切り・ひき肉といったような状態にしたものが精肉と呼ばれ、売場に商品として並びます。

枝肉 部分肉 正肉
しかし、食肉は、良質なタンパク質を手軽にとれる重要な食品です。
まず、販売側の皆さんが食肉の持っている栄養学的な機能を十分理解することが大切です。
特に食肉に含まれている動物性タンパク質はとてもすぐれているものです。
タンパク質を構成するアミノ酸約20種類のうち、体内で作り出すことができないのは“必須アミノ酸”と呼ばれる8種類で、8種類のうちどれか1つ欠けても、重大な栄養障害が起きてしまいます。
食肉に含まれている動物性タンパク質は、この8種類をバランスよく含んでおり、また植物性タンパク質と比べて必須アミノ酸が多く含まれているのです。
しかも体内の吸収率が植物性タンパク質よりも高く、食肉は良質なタンパク質として満点の評価をされています。
| 畜種 | 含まれる栄養成分 | 主な効能 |
| 豚 肉 |
タンパク質、ビタミンB1、ビタミンB2、鉄分、ナイアシンを含みます。 なかでもビタミンB1の含有量牛肉の10倍と多く、疲労回復やイライラ感を抑えるのに効果的です。 |
疲労回復 ストレス防止 老化予防 |
| 牛 肉 |
タンパク質、ビタミンB群、亜鉛、鉄分が含まれます。 タンパク質は必須アミノ酸のバランスが取れています。 豚肉に比べると鉄分が2倍と多く、貧血予防になります。 |
スタミナアップ 貧血予防 疲労回復 老化予防 |
| 鶏 肉 |
タンパク質、ビタミンA、ナイアシン、コラーゲンが含まれ、高タンパク、低カロリーで、ダイエット中の方のタンパク源に良いとされます。 手羽先や軟骨にはコラーゲンが豊富です。 ビタミンAも牛肉の6倍と多く、免疫を高めてくれます。 |
ダイエット 老化予防・美肌 風邪予防 筋肉強化 |
| 羊 肉 |
タンパク質、ビタミンB群、鉄分、亜鉛を含みます。 L-カルニチンを豊富に含んでいて、ジンギスカンが人気です。 L-カルニチンはエネルギー代謝を高める働きがあります。 |
疲労回復 貧血予防 ダイエット |
特に季節ごとに旬の野菜と組合わせて料理をすることが大切です。
淡白な野菜は、肉の持つうま味とよく合い、さらにおいしくなります。
多くの種類の食品を同時に食べることは、栄養バランスも優れた食事となります。
又、食肉はアミノ酸バランスの良い、良質のタンパク質の補給源として優れていますが、一方ではカロリーの高い脂質も多く含み、食肉だけからのタンパク質の補給では、脂質の過剰摂取となってしまいます。
一般的に、タンパク質の半分を、豆腐などの大豆製品に豊富な植物性タンパク質から摂取することが望まれています。
最近は、大豆を原料として人工肉(大豆ミート)も、食肉売場で販売されるようになりました。
4.お肉の“おいしさ”とは?
この過程を熟成(エージング)と呼び、魚に比べ筋肉組織が密な分、そのスピードは緩慢です。
牛で死後硬直が約1日、熟成期間は数日におよびます。
高温度下(体温のまま)では熟成が早まりますが、微生物の増殖を招くため、一般に一度冷却してから冷蔵して熟成させます。
食べ頃になるまでの時間は、身体の大きさに比例し、鶏、豚、牛の順で長くなります。
(以下の図の通り) 特に、体の小さい鶏は熟成期間が短く劣化が早いため新しさが要求されますが、牛の場合、特に柔らかさを出すために1か月以上といった長期熟成を行うこともあります。
鶏を除けば、肉は新しいものイコールおいしいとはいえないのです。
ただし、店舗に入荷する食肉はすでに熟成を経た食べ頃の肉であるため、規定の商品管理によって期限内に販売し、購入後はなるべく早く食べていただくようにする必要があります。
【 死後、食肉が食べ頃になる時期 】

従って、調理の際は、このジューシーな肉汁を逃がさないようにする必要があります。
■ 肉に含まれる“脂肪”は、肉の風味を引き出す大切な要素となって、その香りが肉特有の食欲を促す効果があります。
最近では、脂肪の少ない赤味の肉が好まれますが、おいしいお肉には、適度な脂肪が必要となります。
■ さらに、肉の“柔らかさ”も重要なキーポイントとなります。
【 料理方法と特徴 】
| 調理方法 | 特 徴 | 主な料理 |
| 焼く |
フライパンや鉄板などで比較的高温で加熱する調理方法。 肉本来の持ち味を最高に引き出す方法です。 食品の表面は高温に接しているが、その内側は外部からの熱伝導による温度の上昇に過ぎず、水分があるので高くなっても80~90℃程度のため、表面はカリッとしても内部はしっとり保たれます。 |
ステーキ、ローストビーフ、焼肉、焼き鳥、バーべキュー、照り焼き、ハンバーグ、ローストチキンなど |
| 揚げる |
高温の油の中で食品を加熱する調理方法。 油の温度は、約160~200℃度で、高温に熱せられた油の中で加熱するため肉が早く軟らかくなり、その結果、栄養素、特にビタミンCの揖失が少なくなります。 サクサク、カリッという食感は魅力的だが、食材や衣が油をたっぷりと吸収するため、高カロリーになりがちです。 |
天ぷら、フライ(カツ)、フリッター、コロッケ、唐揚げ、竜田揚げ、素揚げ |
|
煮 る 茹でる
|
食品を煮汁の中で100℃の温度で加熱する調理方法。 煮られる食品は煮汁の熱を伝導によって外部から内部に伝えるため、味を染み込ませやすい調理法であり、砂糖、塩、しょうゆ油、味噌など調味料の組み合わせ次第で豊かな味わいが楽しめます。 |
すき焼、しゃぶしゃぶ、水炊き、カレー、 シチュー、角煮、ロールキャベツ、ポトフ、肉じゃが、牛丼など |
| 炒める |
熱したなべの熱と少量の油の熱によって材料を加熱する調理方法。 焼きものと揚げものの中間に属します。 短時間の高温加熱の料理のため、野菜のビタミン類の損失が少なく、特に緑黄色に多いビタミンAとなるカロチンは脂肪や油に溶けやすくなり、体内での利用率が高まります。 |
野菜炒め、中華炒め、肉のソテー、酢豚など |
| 蒸 す |
水を沸騰させて出た水蒸気の熱で材料を加熱する調理方法。 材料を生のままで火を通す、硬いものを軟らかくする、軟らかいものを固める、膨らませる、温めるなどの目的にこの方法が使用されます。蒸す場合は、食品の組織や成分の変化は煮ものに近くなります。 |
蒸し鶏、酒蒸し、肉まん、豚肉の重ね蒸し、シューマイなど |
💥 焼き方の種類と特徴💥塩コショウして小麦粉、パルメザンチーズを混ぜた溶き卵をつけて焼くこと
しかし、食肉は種類や部位によってカロリーや栄養価が大きく異なっています。
例えば、焼肉であれば、タン塩、カルビ、ロースなど主に牛の色々な部位を食べますが、カルビのカロリーは牛タンの約2倍もあります。
特に霜降り肉は、高カロリーで、簡単に言えば、赤い色が濃いほど、低カロリーだと言えます。
さらに、畜種によるカロリーの差も大きく、通常、牛> 豚 > 鶏 の順にカロリーが低くなります。
従って、食肉については、料理のメニューと合わせて、健康的な調理方法についても提案することが求められます。
調理の際に、脂身・皮を切り除いたり、網焼き、フライパン焼き、茹でるなど脂を落とす調理方法を取るなどによって、摂取カロリーが大きく変わります。
| 調理方法 |
畜種・部位 |
加工前 (Kcal) |
加工後 (Kcal) |
カロリー カット率(%) |
|
脂身を 切り除く |
豚 ロース |
289 |
141 |
51 |
|
牛 サーロイン |
668 |
359 |
46 |
|
|
皮を 取り除く |
鶏 もも |
500 |
243 |
51 |
|
鶏 胸 |
306 |
132 |
57 |
|
|
焼く (網焼き) |
牛 もも(薄切り) |
209 |
192 |
8 |
|
牛 ヒレ(薄切り) |
185 |
131 |
29 |
|
|
牛 肩ロース(薄切り) |
318 |
254 |
20 |
|
|
牛 サーロイン(薄切り) |
334 |
301 |
10 |
|
|
牛 バラ(薄切り) |
454 |
341 |
25 |
|
|
焼く (フライパン焼き) |
豚 もも(厚切り) |
183 |
161 |
12 |
|
豚 ロース(厚切り) |
263 |
254 |
7 |
|
|
豚 肩ロース(厚切り) |
253 |
258 |
-2 |
|
|
茹でる |
豚 もも(薄切り) |
183 |
139 |
24 |
|
豚 ロース(薄切り) |
263 |
239 |
9 |
|
|
豚 肩ロース(薄切り) |
253 |
243 |
4 |
|
|
豚 バラ(薄切り) |
386 |
367 |
5 |
|
|
牛 もも(薄切り) |
209 |
190 |
9 |
|
|
牛 肩ロース(薄切り) |
318 |
248 |
22 |
|
|
牛 サーロイン(薄切り) |
334 |
297 |
11 |
|
|
牛 バラ(薄切り) |
454 |
445 |
2 |
食肉部門では、一般的に商品マスター登録時の分類の際に使用されるものと、実際の売場のコーナー分類は異なっています。
食肉部門の売場は、牛肉、豚肉、鶏肉、ミンチ、加工品と大きく5つにコーナー化されていますが、最近では畜種を越えて、「料理用途・メニュー提案型」の分類も実施されてきています。
各社それぞれの考え方で分類や売場のコーナー化が設定されていますので、逐次しっかり各確認をお願いします。
【食肉部門の商品分類(例)】
|
デプト |
ライン |
クラス |
アイテム |
|
精 肉 |
牛 |
ステーキ・ブロック |
ステーキ用、カツ用、ブロック、ローストビーフ用 |
|
焼肉・スライス |
焼肉用、味付焼肉用、カルビ焼用、骨付カルビ焼用 |
||
|
薄切スライス |
薄切り肉、すきやき用、しゃぶしゃぶ用 |
||
|
カレー・シチュー用 |
カレー用、シチュー用、角切り |
||
|
切り落とし・小間切れ |
切落とし肉、小間切れ肉 |
||
|
その他牛(半調理品) |
各種 |
||
|
牛原料 |
たたき、ローストビーフ、コロッケ、 メンチカツ テールスープ、牛しぐれ煮等
|
||
|
※ 国産牛、輸入牛、和牛 それぞれ |
|||
| 豚 |
ブロック |
ブロック、ヒレ、ネット巻きブロック、焼豚用、ローストポーク用 |
|
|
切り身(厚切り・薄切り) |
一口カツ用、ロース切り身、味噌漬ロース切り身、とんかつ用ソテー用 |
||
|
焼肉・スライス |
焼肉用、生姜焼用、味付焼肉用 |
||
|
薄切スライス |
薄切り、しゃぶしゃぶ用 |
||
|
カレー・シチュー用 |
カレー用、シチュー用、酢豚用、角切り |
||
|
切り落とし・小間切れ |
切落とし肉、小間切れ肉 |
||
|
その他豚(半調理品) |
焼き豚・角煮、、豚ひれ・ロ-スカツなど各種 テールスープ、牛しぐれ煮等
|
||
|
豚原料 |
コロッケ |
||
|
※ 国産豚、輸入豚、銘柄豚 それぞれ |
|||
|
鶏 |
正肉 |
ムネ正肉、モモ正肉、ササミ |
|
|
角切り |
唐揚げ用、水炊き用、雑煮用、カレー・シチュー用 |
||
|
骨付き肉 |
手羽元、手羽先、骨付きモモ、ぶつ切り |
||
|
その他鶏(半調理品) |
チキンハンバーグ、つみれ、チキンボールなど各種 |
||
|
鶏原料 |
銘柄鶏特選焼き鳥(焼鳥・ねぎま・レバー、砂肝・鶏皮) |
||
|
※ 国産鶏、輸入鶏、銘柄鶏 それぞれ |
|||
|
その他肉
|
羊肉 |
マトン、ラム、ラムロール、仔羊、ラム焼肉用、 ラムしゃぶしゃぶ用、ラム味付、ジンギスカン |
|
|
馬肉 |
肩ロース切り落とし、モモ切り落とし |
||
|
生食用 |
牛刺用、ユッケ、馬刺、タタキ、湯引き、センマイ刺、牛タタキマリネ、ローストビーフ |
||
|
半製品 |
牛・豚野菜巻、肉だんご、パン粉付商品 |
||
|
ひき肉 |
牛ひき肉 |
牛肉ハンバーグ、ミートローフ牛肉コロッケ、メンチカツ、牛肉佃煮、 |
|
|
牛豚ひき肉(あいびき) |
合挽ハンバーグ、麻婆豆腐、ひき肉あんかけ |
||
|
豚ひき肉 |
豚そぼろ、餃子の具、豚ハンバーグ、つくね |
||
|
鶏ひき肉 |
つみれ、鶏そぼろ、チキンボール、肉詰め料理 |
||
|
その他ひき肉 |
キーマカレー、挽肉団子、春巻き、肉みそ |
||
|
内臓 |
牛内臓 |
タン、レバー、ハツ、シマチョウ、ミノ、センマイ、ハチノス、ギアラ、コブクロ、マメ、テール |
|
|
豚内臓 |
タン、シロモツ、ハツ、コブクロ、豚足、レバー、ミミ、カシラ |
||
|
鶏内臓 |
砂肝、ハツ、レバー、ガラ、モミジ |
||
|
内臓調理品 |
こてっちゃん、モツ煮、もつ鍋用 |
||
|
その他内臓 |
馬モツ、馬レバー |
||
|
関連商材 |
餃子皮類 |
餃子の皮、焼売の皮、春巻の皮、ワンタンの皮 |
|
|
タレ類 |
焼肉のタレ、すきやきのわりした、鍋物用のタレ、ガラスープ、マリネドレッシング |
||
|
その他関連商材 |
おろし生姜、おろしにんにく、塩麹 |
||
| ギフト |
ギフト |
プレミアム和牛ヘレ・サーロインステーキ、リブロース 肩ロース焼肉用・すき焼き用 |
|
| 催事 |
催事 |
産地開催、焼肉フェア・ステーキまつり等 |
|
|
加 工 肉 |
ソーセージ
|
ウインナー |
皮なしウインナー、皮つきウインナー、チョリソー |
|
フランク |
フランク、ロイヤルポーク |
||
|
ボロナ・ハムステーキ |
ボロニアソーセージ、ポークソーセージ、ソフトサラミ、ベリーハム、ビアソーセージ |
||
|
ドライ |
サラミ、ドライソーセージ、カルパス |
||
|
魚肉ソーセージ |
チーズかまぼこ、マイルドソーセージ、シーフードソーセージ、魚肉ソーセージ |
||
|
その他ソーセージ |
ターキーウィンナー、チキンウィンナー |
||
|
ハム・焼豚 |
ロースハム |
ハムカツ、ハムサラダ、ハムの天ぷら |
|
|
ボンレスハム |
チャーハン、冷やし中華、ハムケチャップ |
||
|
生ハム |
各種野菜生ハム巻き、生ハムサラダ、生ハムマリネ |
||
|
焼豚 |
肩ロース焼き豚、モモ焼き豚、バラ焼き豚等 |
||
|
その他ハム類 |
プレスハム、牛肉ハム、テリーヌ、スモークサーモン、ジャーキー 合鴨スモーク、スモークレバー、馬刺の燻製、スモークタン |
||
|
ベーコン |
ベーコン |
バラベーコン(スライス・ブロック) |
|
|
その他ベーコン |
切り落とし、ショルダーベーコン、パンチェッタ(生ベーコン) |
||
|
食肉調理品 |
ハンバーグ・ミートボール |
おろしハンバーグ、味付ハンバーグ、ミートボール |
|
|
チキン調理品 |
から揚げ、チキンナゲット、フライドチキン、テリヤキチキン ローストチキン、むし鶏、焼き鳥 (ねぎま串、砂肝串、 レバー串、鶏皮串、軟骨串他 ) |
||
|
揚げ物調理品 |
ヒレカツ、とんかつ、メンチカツ、串かつ、コロッケ |
||
|
中華調理品 |
餃子、焼売、春巻、肉まん、中華名菜 |
||
|
その他食肉調理品 |
ロールキャベツ、しぐれ煮、佃煮、牛丼、肉じゃが、メンチカツ |
||
|
ギフト |
生肉 |
ヒレ・サーロインステーキ、すき焼き、しゃぶしゃぶ用 |
|
|
ハム・ソーセージ |
ロースハム、ボンレスハム、詰め合わせハムギフト |
||
|
その他ギフト |
中華詰め合わせ |
||
| 催事 |
催事 |
産地直送開催、焼肉フェア・ステーキまつり等 |
|
しかし、最近では畜種を越え、下記のように料理用途を中心としたコーナー化が増えつつあります。
お客様から見てもわかりやすく、買いやすい料理用途やメニュー提案によってくくられる売場です。
|
コーナー名 |
種 類 |
|
生食サラダコーナー |
牛・豚・鶏・加工品 |
|
しゃぶしゃぶコーナー |
牛・豚・鶏 |
|
焼肉コーナー |
牛・豚・鶏・加工品 |
さらに季節・時期によってイベント的にコーナーを作ることも多くなってきています。
|
コーナー名 |
種 類 |
|
冷しゃぶサラダコーナー |
4月~9月 |
|
カレーコーナー |
7月~8月 |
|
鍋コーナー |
9月~3月 |


スーパーマーケットは、お客様 (地域の生活者)の食生活を支える担い手であり、常に安全・安心な食品をご提供する ことよって、地域のなくてはならないライフラインとしての役割を果たしています。
食は命に直結していることをいつも認識して衛生管理を徹底して仕事にあたりましょう。
(1)最優先される衛生管理
もし、食肉部門であなたの認識不足や気の緩みで食中毒を発生させた場合どうなるでしょうか? 自部門だけではなく、店舗全体が営業停止などの処分を受け、 さらに会社全体にも大きな影響を及ぼすことになります。
最悪の場合、会社がなくなるという事態に発展する可能性があります。
いくら商品加工技術を磨き、見栄えの良い商品が作れるようになっても、安全・安心な商品を提供するという「衛生管理」ができていなければ、何にもなりません。
まず、衛生管理の重要性をしっかりと認識し、基本を身につけることが必要です。
衛生管理とは、食中毒事故等を未然に防ぎ、また、企業の社会的・金銭的損失を未然に防止することです。
具体的には食中毒を防ぐための発生要因となる人・作業環境・器具の汚染を防ぎ、菌の増殖を防ぐための商品の保存・保管のルールを遵守することや温度管理の徹底が大切となります。
手洗い、身だしなみ、包丁、まな板、ダスターの管理、商品の保存方法、ケガ、病気のときの対処法などが会社ルールを細部までよく理解し、徹底することが大切です。

|
細菌性 |
感染型 |
一定の数以上に増えた細菌が、人の消化管内で定着・増殖 |
|
毒素型 |
食品内で細菌がつくり出した一定量以上の毒素が原因で |
|
|
感染毒素型 |
感染した後に毒素を作りだすもの |
|
|
自然毒 |
動物性 |
魚毒(ふぐなど)、貝毒など |
|
植物性 |
毒キノコ、ジャガイモの芽など |
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化学物質 |
重金属(スズ、カドミウム、ヒ素化合物、鉛 など)、農薬、洗剤、ヒスタミン など 化学物質によるもの
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原 虫 |
クリプトスポリジウム、サイクロスポラ、赤痢アメーバ、トキソプラズマ など 原虫 に よるもの |
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寄生虫 |
アニサキス、旋尾線虫、横川吸虫 など寄生虫によるもの |
|

➊ カンピロバクター
◆ 主な原因食品
加熱不十分な食肉(特に鶏肉)
◆ 主な発生時期
年間発生しているが、増加する時期は、6月~11月
◆ 主な症状
下痢・腹痛・発熱・吐き気・嘔吐
◆発症までの時間
2日から6日と長い
◆予防方法
・十分な加熱調理(特に鶏肉・牛肉)・生肉で使用した調理器具は、 他の食品の調理で使わない。
・生肉と調理済食品は別々に保管


➋ サルモネラ属菌
◆ 主な原因食品
鮮度劣化した生卵、加熱不十分な食肉(特に鶏肉)
◆ 主な発生時期
5月~11月
◆ 主な症状
腹痛・激しい下痢・発熱・嘔吐
◆発症までの時間
6時間~72時間
◆予防方法
・鮮度劣化した卵・食肉の十分な加熱
・卵は冷蔵庫で保存


➌ 病原大腸菌 [含むOー157]
◆ 主な原因食品
生食や加熱不十分な肉
*Oー157の多くは牛肉の料理
◆ 主な発生時期
6月~10月
◆ 主な症状
下痢・腹痛・発熱・嘔吐・血便
◆発症までの時間
12時間~8日
◆予防方法
・肉類の十分な加熱調理
・十分な手洗いと手洗い後の消毒


➍ ブドウ球菌
◆ 主な原因食品
おにぎり・弁当・サンドイッチ・ケーキなど手に触れて調理したもの
◆ 主な発生時期
年間を通して発生
◆ 主な症状
吐き気・激しい嘔吐・下痢・腹痛
◆発症までの時間
1時間~3時間(短い)
◆予防方法
・十分な手洗いと手洗い後の消毒
・手・指に傷がある場合、食品に触れない。

食品を取り扱う一人一人の心掛け、衛生管理の徹底が、食中毒予防の最大のキーポイント
です。
マニュアル通りの十分な手洗いは当然ですが、爪の長い人、髪の毛の不潔な人、白衣の汚れている人など会社の身だしなみ基準をクリアしていなければ、雑菌をばらまいて作業していることになります。
また、手指にケガをしている人は適切な処置をせずに作業している場合も同様です。
調理用具の管理も大切になり、まな板や包丁の除菌、ダスターの使い分けなど、日頃からの心掛けが細菌を防ぐことにつながります。
➋ 細菌を増やさない
細菌は時間がたつと、増殖しますので、迅速な調理・加工を心掛けましょう。
細菌の活動を抑えるために、温度管理が大切です。
売場のケースだけではなく・作業場・蔵庫・冷凍庫の温度チェックに努めて下さい。
➌ 細菌を殺す

この内のどれか一つが不潔であっては、食中毒が発生する可能性は高くなります。
清潔は、食中毒予防の最も基本となります。
➋ 迅 速 食品は時間の経過とともに劣化します。
菌は時間とともに倍々と増えていきます。
そして、食中毒を起こす菌量にまで増えるのは5~6時間あれば十分と言う程、そのスピードは速いのです。
そのための増殖の時間を与えないために「 迅速 」が必要です。
➌ 冷却または加熱 細菌の増殖は温度により大きく影響を受けます。
一般に細菌の発育にもっとも適した温度は37℃前後ですが、それ以外の 温度でも10~60℃では多くの細菌が増殖可能です。
従って、調理後すぐに食べる食品以外は、10℃以下または65℃以上で管理することが求められます。
(6)サニテーションとクレンリネス
現在は「安全・安心」が第一優先であり、衛生管理を怠ると会社存続の危機になる事件になる可能性もあります。
サニテーションの重要性は各自が肝に銘じるべきです。
また、お客様がお店を選ぶ条件として、お店がきれいであるとは必須条件になっています。
クレンリネスの重要性もしっかりと認識してください。
以下の表に水産売場・バックヤードでの一般的なサニテーション、クレンリネスのチェック項目を示しています。
毎日定期的(開店時、ピーク時、ピーク後、閉店時、品だし時など)に売場で実施し、確認をしなければならない項目です。
それぞれ各社にも同じようなチェック項目があるはずですので、自社のリストを確認し、実践することの目的を理解し、必ずルールに則って実践してください。
【サニテーション、クレンリネスのチェックリスト】
|
場所 |
No |
チェック項目 |
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|
売 場
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ケース |
1 |
ケースの温度は適正か |
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2 |
棚板は汚れていないか |
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|
3 |
背板は汚れていないか |
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4 |
コロビ止めは汚れていないか |
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5 |
マットは汚れていないか |
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|
6 |
仕切板は汚れていないか |
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7 |
平台もしくは大量陳列販売用台はホコリっぽくないか |
||
|
8 |
ケース前に水がこぼれていないか |
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9 |
ケース前が臭く汚れていないか |
||
| 商品 |
1 |
消費期限切れの商品はないか |
|
|
2 |
ドリップ商品はないか |
||
|
3 |
変色商品はないか |
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|
4 |
パック破れ商品はないか |
||
|
5 |
要冷商品を非冷陳列していないか |
||
|
6 |
目は陥没してマブタは赤くなっていないか(丸魚) |
||
|
7 |
尻部から汚物が出ていないか |
||
|
8 |
魚の悪臭がしないか |
||
|
9 |
商品に髪の毛や汚物が入っていないか |
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| 販促物 |
1 |
POPスタンドが汚れていないか |
|
|
2 |
POPケースが汚れていないか |
||
|
3 |
POPそのものが汚れていないか |
||
|
4 |
品名カードが汚れていないか |
||
|
バ ッ ク ヤ | ド
|
作業場 (環境) |
1 |
室温が18℃以下になっているか(理想) |
|
2 |
床や壁が汚れていないか |
||
|
3 |
床に水がたまっていないか |
||
|
4 |
蛍光灯が汚れていないか |
||
|
5 |
台車やミニキャリアが汚れていないか |
||
|
6 |
入口の戸が汚れていないか |
||
|
7 |
悪臭はしていないか |
||
|
8 |
床や壁がウロコ等で汚れていないか |
||
|
9 |
蛍光灯や殺菌灯が汚れていないか |
||
|
10 |
蛍光灯や殺菌灯が切れていないか |
||
|
11 |
天井が汚れていないか |
||
|
12 |
収納棚が汚れていないか |
||
|
13 |
トレーはホコリが被っていないか |
||
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14 |
床に直接魚貝類を置いていないか |
||
|
15 |
カート・コンテナー・パイレスは汚れたまま使用していないか |
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|
作業場 (調理場) |
1 |
シンクが汚れていないか |
|
|
2 |
シンクの下が汚れていないか |
||
|
3 |
包丁ケースが汚れていないか |
||
|
4 |
包丁が生食用と加熱用に区別されているか |
||
|
5 |
まな板がアルコール消毒されているか |
||
|
6 |
まな板が生食用と加熱用に区別されているか |
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|
7 |
タオルが洗濯され漂白されているか |
||
|
8 |
タオルが生食用と加熱用に区別されているか |
||
|
9 |
冷塩水は汚れていないか |
||
|
10 |
刺身・切り身・盛付・パック担当者はマスクをしているか |
||
| 盛付場付近 |
1 |
盛付台が汚れていないか |
|
|
2 |
盛付台の下が汚れていないか |
||
|
3 |
盛付台の引き出しが汚れていないか |
||
|
4 |
八ンドラッパーが汚れていないか |
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|
5 |
タオルで拭き取りをしているか |
||
|
6 |
汚れたタオルを使ってしていないか |
||
|
7 |
要冷商品が放置されていないか |
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| 値付場付近 |
1 |
プリンターが汚れていないか |
|
|
2 |
オートパッカーが汚れていないか |
||
|
3 |
機器の下が汚れていないか |
||
|
冷凍庫
|
1 |
室内の温度が正常になっているか |
|
|
2 |
生食商材とそれ以外の商材が区別されて保管されているか |
||
|
3 |
庫内が棚割通り整理されているか |
||
|
4 |
原材料・製品等が床に置かれていないか |
||
|
5 |
商品の入庫日が記入されているか |
||
|
6 |
先入れ、先出しをしているか |
||
|
7 |
仕越商品とそれ以外が区別されているか |
||
|
8 |
庫内に水がたまったり、ゴミが落ちていないか |
||

雑菌はその中に潜み、食品に付着して食中毒などの事故の原因になります。
必ず会社で指定された洗浄 ⇒ 除菌を実施して下さい。
包丁は柄と刃の接合部分に雑菌がたまりやすくなります。
使用後は、刃の部分は当然ですが、接合部分も重点的に洗剤で洗浄する必要があります。
➋ 生食用と非生食用の調理用具などの使い分け まな板や包丁、ダスターなどは「生食用」とそれ以外の「非生食用」に分けることが原則となります。
そして、生食用の食材は、厳重な衛生管理をします。
(8)正しい手洗いの励行 必ず、会社ルールに則って、しっかりと手洗いをします。
● 食品衛生は、手洗いに始まり、どれだけ鮮度を保ち、品質、味のよい商品を提供できるかは、店舗の鮮度管理の技術により決まり、鮮度管理によって、 商品は生きもし、死にもするのです。
特に、鶏肉、ひき肉の鮮度低下は速く、注意が必要です。
(1)鮮度管理の基本
品温を2℃以上に上昇させないこと。
そのためにも肉を常温に20分以上放置しない。
【 作業と品温の推移 】

➋ 適切な予冷
トレーに盛りつけた商品を冷蔵庫でもう一度冷やしこんでからラップを行います。
長時間予冷では、水分がとびすぎ、歩留が悪くなるため、30分を目安にします。
➌ ラップの霜の防止
予冷した商品を冷蔵庫から出してきたら、速やかにラップします。
短時間でも作業場に放置するとトレー内部に暖かい空気を閉じ込めることとなり、売場でラップ内側に霜がつきます。
➍ ミートペーパーの使用
トレーへのドリップ流失を防ぐだけでなく、菌を除去し、トレーの中の臭いが少なくなります。
➎ 切れる刃で商品加工
切れない刃で肉を切ると、 切断面に多くの傷がつき空気に多く触れ変色が早くなります。
➏ 在庫と売場陳列量の管理
在庫は多くても1.5日分にとどめます。
売場ケース2段目より上の棚に商品を出し過ぎないようにします。
(2)作業場の温度管理
➊ 作業場内の温度管理
細菌の繁殖を制御するのには、0℃がベストの保存温度帯ですが、作業場を0℃にすることは現実的ではありません。
細菌は20℃を超えると急速に繁殖します。
そこで18℃を作業場の適正温度としているスーパーマーケット企業が多いようです。
➋ 冷蔵庫・冷凍庫の温度管理
(3)売場の冷ケースの温度管理

➌ 冷蔵オープンケースのエアカーテン
噴出し口から吸込み口までの冷気の流れをエアカーテンと呼びます。
店の空調の風や野外からの空気の流れがこのエアカーテンを乱すと、ケース内はあまり冷えなくなり
陳列は冷気の吹き出し口や、エアーカーテンをふさがないよう気をつけます。
冷蔵の効率が落ちるため、ケース内に引いてあるロードラインより上に商品を陳列しないようにして下さい。
|
機器 |
設定温度 |
陳列商品 |
|
冷蔵ショーケース |
-2~2℃ |
チルド肉、ハム・ソーセージなど |
|
冷凍ショーケース |
―10~-18℃ |
冷凍肉及び冷凍商品 |
注意事項
a.1日3~5回、時間と担当者を決め、
「温度チェックリスト表」を使用し、管理すること。
b.ショーケースには昼間の除霜時間が2回ほどあるため、異常を見間違えしないこと。
同時に除霜開始時刻を事前にチェックしておくこと。
c.夏場と冬場では気温が違うので、設定温度の調整を行うこと。

会社ルールに則って、確実な温度管理食肉については、公的に定められた次の「食肉に関する期限表示フレーム」の可食期間を消費期限として表示してます。
ただし、各社では通常、この消費期限より厳しい独自の販売期限を設定し、鮮度管理に努めています。
【 食肉に関する期限表示フレーム】
|
畜種 |
原料の形態 |
販売時の形態 |
保存温度 |
可食期間 |
|
牛肉
|
冷蔵部分肉を 原料とした場合 |
ブロック |
10℃ |
3日 |
|
4℃ |
6日 |
|||
|
0℃ |
7日 |
|||
|
スライス |
10℃ |
3日 |
||
|
4℃ |
5日 |
|||
|
0℃ |
6日 |
|||
|
挽肉 |
10℃ |
1日 |
||
|
4℃ |
3日 |
|||
|
0℃ |
5日 |
|||
|
冷凍部分肉を 原料とした場合 |
ブロック |
10℃ |
3日 |
|
|
4℃ |
5日 |
|||
|
0℃ |
6日 |
|||
|
スライス |
10℃ |
2日 |
||
|
4℃ |
5日 |
|||
|
0℃ |
6日 |
|||
|
挽肉 |
10℃ |
1日 |
||
|
4℃ |
3日 |
|||
|
0℃ |
5日 |
|||
|
豚肉
|
冷蔵部分肉を 原料とした場合 |
ブロック |
10℃ |
3日 |
|
4℃ |
6日 |
|||
|
0℃ |
7日 |
|||
|
スライス |
10℃ |
3日 |
||
|
4℃ |
6日 |
|||
|
0℃ |
7日 |
|||
|
挽肉 |
10℃ |
2日 |
||
|
4℃ |
3日 |
|||
|
0℃ |
5日 |
|||
|
冷凍部分肉を 原料とした場合 |
ブロック |
10℃ |
3日 |
|
|
4℃ |
6日 |
|||
|
0℃ |
7日 |
|||
|
スライス |
10℃ |
2日 |
||
|
4℃ |
6日 |
|||
|
0℃ |
7日 |
|||
|
挽肉 |
10℃ |
2日 |
||
|
4℃ |
3日 |
|||
|
0℃ |
5日 |
|||
|
鶏肉
|
冷蔵部分肉を 原料とした場合 |
ブロック |
10℃ |
1日 |
|
4℃ |
4日 |
|||
|
0℃ |
6日 |
|||
|
挽肉 |
10℃ |
1日 |
||
|
4℃ |
2日 |
|||
|
0℃ |
4日 |
|||
|
※切身 |
※10℃ |
1日 |
||
|
※4℃ |
4日 |
|||
|
※0℃ |
6日 |
|||
|
冷凍部分肉を 原料とした場合 |
ブロック |
10℃ |
1日 |
|
|
4℃ |
3日 |
|||
|
0℃ |
5日 |
|||
|
挽肉 |
10℃ |
1日 |
||
|
4℃ |
2日 |
|||
|
0℃ |
4日 |
こんな商品が売場で見たら、必ず撤去する。

第4章 食肉部門の作業管理
1.食肉部門の作業の種類と1日の作業
食肉部門の商品は、加工作業をともない、また時間の経過、温度の上昇により鮮度低下が進みますので、売場での販売量にあわせて、品切れが発生し、チャンスロスとならないように計画的、また迅速に加工作業を実施する必要があります。
3
(1)食肉部門の標準的な作業の種類
会社ごと、店舗ごとそれぞれの役割分担に基づいて、計画的にスムーズな作業遂行を行う必要があります。
|
作業上 |
売場 |
その場 |
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加工・盛り付け(ひき肉・生食) |
清掃 |
朝礼・昼礼 |
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〃 (鶏・豚) |
陳列、整理 |
発注 |
|
〃 (牛) |
POP確認 |
POP作成 |
|
パック |
照明チェック |
会議(日・週・月) |
|
計量・値付け |
鮮度チェック |
衛生検査 |
|
荷受・搬入 |
見切り |
計量検査 |
|
バックヤード・商品管理 |
棚割変更 |
|
|
整理・整頓 |
閉店時収納 |
|
|
清掃・除菌 |
|
|
食肉部門の1日の作業は大きく、開店前、営業中、閉店後の3つの時間帯に分かれます。
全体の流れをつかんだ上で、担当作業の目的とキーポイントを理解することが大切です。
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作業内容 |
要 点 | |
| 開店前 |
➊ 温度チェック |
毎日決められた時間 (8時、10時、14時、18時など)に実施 冷蔵ショーケース、冷凍ショーケース、冷蔵庫、冷凍庫 など |
|
➋ 入荷商品荷受け |
a.搬入(じん速に行う) b.品質確認 c.検品(伝票と商品の合致、人数の確認) d.整理 |
|
|
➌ 前日の売れ残り 商品の点検 |
鮮度チェックをし、次の2つに分けて、処理をする。 a.二次加工するもの b.廃棄 |
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|
➍ 清掃 |
a.オープンケース・対面ケースなど各種ショーケースの掃除 b.値付け機のチェック(日付け、風袋、売価) |
|
|
➎ 開店時陳列 |
a.それぞれの商品をチーフの指示にもとづくフェイスにする。 b.このとき、前日のものは手前に(先入れ先出し) |
|
|
➏ 商品作り |
開店時、最低陳列量での売場100%陳列を目指す。 |
|
|
➐ 売場チェック |
a.プライスカード・POPの確認。 ・商品とPOPの価格 ・汚れが目立つを取りかえる。 b.売り込み商品のフェイス数と陳列量 |
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|
開店前 ~閉店
|
➊ 販売 |
|
|
➋ 商品作り |
売れ行きにあわせて(チーフの指示をうけて)随時、作業をすすめる。 |
|
|
➌ 商品の整理 |
a.陳列手直し…ロードライン以上は陳列しない b.先入れ先出しの励行 |
|
|
➍ チェックタイム |
a.温度チェックb.鮮度チェック:ドリップ、変色、日付け c.陳列量 |
|
|
➎ 陳列補充 |
売れ行きにあわせてたえず行う。 |
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➏ 翌日分の準備 |
a.翌日事前作業 |
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➐ 商品発注 |
日・時間を厳守する。 a.在庫量の調査 b.販売数量の把握 c.特売商品に注意 |
|
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➑ 整理整とん |
手のすいているときにこまめに行う。 a.冷凍庫 b.冷蔵庫 c.作業場 d.手洗い器 |
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➒作業機械および器具の清掃 |
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閉店後
|
➊ 商品を冷凍庫・冷蔵庫に収める |
|
|
➋ 整理・整とん |
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|
➌ 清掃 |
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|
➍ 温度チェック |
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|
➎ 電源、ガス・水道栓のチェック |
||
商品作り ➠ 陳列 ➠ 販売 ➠ 商品作りの繰り返しになっています。
そのため、商品作りから陳列して販売が終了するまでには、30分から1時間くらいの時間が経過します。
時間帯ごとの売場の販売量に対応するためには、全体を4つの時間帯に分けて、商品作りの量・陳列量・売上高の関係を考えることが効果的です。
第1に入店から開店まで、第2に開店からピークまで、第3にピーク時、第4にピーク以降閉店までで区分けして作業を組み立てます。
* 10時開店 22時閉店の店舗の例

ただし、本来は売上高=生産量でなければいけないため、時間はズレても同じグラフ曲線を描かなければなりません。
従って、生産と販売の時間のズレは、鮮度の劣化を考慮して、30分から1時間程度に収まらなければなりません。
陳列量も、売上高に先んじて推移します。
基本的に売上高=陳列量が良いのですが、実際には陳列量の方が10%くらい多くなければ、売上高は落ちる傾向にあります。
従って、陳列量=生産量の図式は正しいのですが、売上高=陳列量=生産量とはならないのです。
生産があって初めて陳列が発生するため、陳列は生産の後を追う形になります。
生産量と同じグラフ曲線で陳列曲線があり、しかも陳列曲線が30分くらい遅れるのが理想形ですが、作業効率を考えると陳列回数を減らす必要があるため、陳列曲線は実際にはなだらかな曲線にはなりません。
又、前述のように、当日販売に関係ない商品生産をすればするほど、グラフは変わってきます。
※ 立地、曜日で異なり、又、各社、各店舗の方針で設定されます。
✅ 開店時
最少・最低の品揃えと陳列量で、多段ケースの下2段と平ケースの全フェイスで奥行の半分を埋める。
※ 1日の販売量の約35~40%が目安。
✅ ピーク前
アイテム数、SKU数、陳列量が増やしていき、11時30分を目途に売場を商品でほぼうめる。
当日の最高の品揃えで、最多アイテム・SKUになり、陳列量も最高となる。

✅ ピーク時
当日完売予定品は売り切りを目指す。
※ チラシ商品と売れ筋主力商品の一部(売上高構成比40%以上)以外は品薄状態。

✅ 閉店2時間前
チラシ商品の品薄状態は可。
主力商品も一部以外は欠品があっても可とする。

第5章 食肉部門の売場づくり

1.売場づくりの手順
商品作りや陳列作業を任されるようになると常に「なぜこのような売場にして、この商品を販売しているのか」という問題意識を持ちながら仕事をすることで、知識と技術の向上を図ることができます。
理解を深めるために、レイアウトやコーナー割の考え方などの基本知識が必要です。
3
レイアウト ➠ コーナー割 ➠ 棚割 ➠ 棚割に基づいた商品作り ➠ 販促(装飾)資材の設置 ➠ 陳列
この際、構成比のみで決めるのではなく、「この商品をぜひ売り込んでいきたい」という意思を反映させることも重要になります。
例)畜種別尺数割り当て(ブロックプラン)モデル
(450坪 食肉部門76尺の例)
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商品群 |
売場構成比(%) |
売場尺数(尺) |
売場尺数の計算方法 |
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➊ 生食 |
2 |
2 |
76尺×2%=1.5 |
|
➋ 牛肉 |
30 |
22 |
76尺×30%=22.8 |
|
➌ 豚肉 |
26 |
20 |
76尺×26%=19.8 |
|
➍ 鶏肉 |
13 |
8 |
76尺×13%=9.9 |
|
➎ ひき肉 |
4 |
4 |
76尺×4%=3.0 |
|
➏ 加工品 |
25 |
20 |
76尺×25%=19 |

畜種別尺数割り当て(ブロックプラン)ができたら、今度は各畜種の中で、料理用途別、銘柄などでコーナー化していく必要があります。
そして、売場を選びやすく、見やすくするためには商品群ごとに縦陳列でコーナー化をしていきます。
商品群毎のコーナーとしては大きく分けると「生食、牛肉、豚肉、鶏肉、挽肉、加工品」に分けられます。
さらに牛肉コーナーの中では「ステーキ、焼肉、切り落とし、薄切り等」に分けられます。
縦陳列の際の最低の幅は60cmとします。
これはお客様が売場に立った時、鮮明に目に映る売場の幅となります。
この中に2つ以上のタテ割コーナーがあると、ごちゃごちゃ見ずらくなってしまいます。
従って売場が狭い店では、2つの品群を1つのコーナーにまとめます。
たとえば、ステーキと焼肉を合わせて1つのコーナーとし、見易さを確保します。
コーナー割のパターンは以下の図のように春夏と秋冬で2パターン作り、通常3月頃と9月頃の2回に分けて変更し、売場を活性化します。

これは各々のコーナーに「何を」「いくつ」「どこに」並べるかということが記載されているものになります。
この中には「誰が見ても間違うことがない」「作業の量がパック数でわかる」ように「商品名」「売価」「使用トレー」「フェイス数」「陳列パック数」などを記載しなければなりません。
棚割の仕方は、各社で異なりますが、一般的に棚割表と棚割図が作成されます。
近年はPC(ソフト)画像付きで作成する場合もあります。
棚割表作成の目的は以下の通りです。
例)棚割表と棚割図

お客様から見れば、買うところであり「買い場」と表現することができます。
お客様にとってわかりやすい売場づくり原則は以下の3つになります。
➠ ごちゃごちゃしておらず、何がどこにあるのか、売りたいものが分か
3.取りやすい
➠ 商品がとりやすい状態で置いてある。
基本原則をしっかり踏まえた上で、自店にあった売り場作りを実践して下さい。
スーパーマーケットではアイテムとは一つ一つの商品のことを指し、食肉部門でいえば「牛カタロース(国産)」「国産牛カルビ焼き肉用」などを各1アイテムといいます。
SKUとはそれら商品をさらに細かくしたもので、「牛カタロース(国産牛)」で3SKUとなります。
商品を陳列するときにお客様の視線のある範囲内に商品を陳列することで、見やすく・取りやすく・選びやすくなるのです。
お客様が最も見やすい位置は、目線より20度下がった位置といわれています。
これをゴールデンラインと呼び、このゴールデンラインの中心から上に10度、下に20度の範囲をゴールデンスペースと呼んでいます。
水産部門で使用する陳列ケースには多段ケースと平台ケースがあり、その高さを多段ケース1500mm、平台は床上700~800mmに設計されたものが多く導入されています。
ゴールデンスペースは高さで示すと通常床上65cm~125cmの範囲であるとされているため、平台はこの範囲内にあるといえます。
ゴールデンスペースの中でも、もっとも手に取りやすい位置がゴールデンゾーンと呼ばれ、多段の冷ケースの場合は、最下段となります。

4.装飾(販促)資材
良く使われる装飾資材の名称を覚えましょう。
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装飾資材名 |
特 徴 |
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のぼり・告知ボード |
催事の案内・PR(広告)に使い、店頭・催事コーナーに装飾する。 遠目に目を引く、大きな文字・目立つ配置・大きさが大事となる。 |
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ポスター・パネル |
写真・イラストなど利用したもの。コーナーに使われることが多い。コーナーに合う内容の絵・写真・文字が必要。 大きさはコーナーの間口と同様であるのが望ましい。 |
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POP |
商品個々を具体的に指し示すもの。商品の利用方法、こだわりなどその商品に目をとめさせる目的に使われる。 販売者のセールストークが簡潔に表現されて、なおかっわかりやすい内容で記載することが必要となる。 |
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シール |
商品ひとつひとつに貼付するもの。ただ単に目をひきつける役割だけでなく、商品を利用する場(台所)でも役立つ情報が必要となる。 (料理方法、保管方法など) |

陳列の一般的なルールとしては、次のような項目があります。
a.同じ品種の中でも、特に販売量が多かったり、荒利益率の高い商品
b.この時期、この週、この日に、店舗としてぜひお客様に購入して欲しい商品
c.販売計画において販売促進対象になっている重点商品
商品を3段以上積むような山積み陳列をすると、商品自体の重さで最下段の商品がつぶれてしまい、商品価値が失われる可能性があります。
更に売場全体の見やすさや選びやすさ、取りやすさが疎外されますので、注意することが必要です。
大量陳列は山積みでなく、フェイスを広げて展開するようにする必要があります。
② 多品目少量、多頻度補充陳列
商品の鮮度管理を考えると、多品目少量の多頻度補充を行うことが必要です。
また、開店時の陳列は最低陳列量とし、ピークタイム直前に陳列ボリュームを最大にするといった方法が必要となってきます。
閉店時には、売場在庫が大量に残らないようにするために、閉店時まで品切れさせずにきちんと品揃えするべき商品は何か、当日売り切りのための見切り処分は、どの商品を、何時に、どのように実施するのか、といった点について取り決めておくことが重要です。
「対面販売」とは、カウンターや陳列ケースを挟んでお客様と相対し、商品の選択や購買を助けながら販売する方法のことです。
一方、「セルフ販売方式」はお客様が販売員と接することがなく、お客様が選んだ商品を自分のかごに入れて購入するというかたちです。
2つを比べてみると、セルフ販売よりも対面販売の方が、お客様に十分な情報やサービスを提供できるというメリットがあります。
そのため、高級・高額品、または商品やサービスについて説明を必要とする商品の販売に適しています。
最近では生魚の調理ができない、食べ方がわからない方も増えているため、鮮魚部門としても、料理提案や食べ方の提案を積極的に行っていく必要があります。
対面販売のある売場では次のことを心がけましょう。
① お客様の顔が常に見えるところにいること
② 従業員の顔や雰囲気に活気があって・お客様が話しかけやすい雰囲気があること
③ 従業員からも積極的に話しかけていくこと
④ 第一にお客様の要望をよく聞くこと
⑤ お勧め品を明確に紹介できること
⑥ 調理方法や料理方法を明確に説明できること
⑦ お客様が持っているさまざまな情報を聞くことができること(競合店情報、苦情、地域情報等)
⑧ お客様の顔と名前を従業員一人あたり50人以上覚えること また、対面販売では商品情報を提供するだけではなく、お客様からの情報を収集するという機能もあります。
様々なクレームを受けるかもしれませんが、そのような意見は非常に重要です。
生の声を収集し、改善に役立てていくべきです。

第6章 食肉部門の商品知識


牛肉の魅力は「ジューシーさ」 「独特の甘い香り」「脂肪のおいしさ」 「部位の豊富さ」と言われています。
牛肉は、食肉の中で最も輸入比率が高く、国内流通量の約60%が輸入牛となっています。
(輸入比率:豚肉約50%・鶏肉約25%)国内で販売される牛肉は以下3つに分かれます。
「輸入牛」 「国産牛」 「和牛」流通量は輸入牛約60%・国産牛約22%・和牛約18%となっています。
国内産では、国産牛と和牛の割合は、大差はなく、輸入牛は、現在、オーストラリア産が5割以上を占めていますが、輸入量、輸入先国の割合は様ざまな要因により毎年、変動しています。

「国産牛」として販売されるのは、乳用種(ホルスタイン種)と交雑種(乳用種と和牛の掛け合せ)がほとんどです。
売場では、国産牛に乳用種、交雑種の表示義務はありません。
🔴乳用種(ホルスタイン種)


主にオスの乳用種を去勢した牛で、国産若牛とも呼ばれ、赤身が多くて、脂肪が少なく、アッサリしています。
🔴交雑種(F1)


ほとんどが黒毛和種のオスと乳用種のメスをかけ合わせた交雑種です。
黒毛和種に近い味・肉質でありながら、乳用種の成長の良さによって、価格も比較的手ごろで支持を得ています。
価格、肉質とも乳用種と和牛の中間で和牛の様にサシが入ることもあります。
国産牛の中で、日本で食肉専用に改良された4品種に限定され、品種として黒毛和牛が9割以上を占めています。
国内産の牛の約45%を占め、特別な肥育により、柔らかな肉質・ジューシーな舌触り・口の中でとろける脂肪・うま味を凝縮した芳醇な味わい・加熱するとコクのある香り(和牛香)が出て、和牛特有のおいしさの要素となっています。
国産牛ですが、和牛は通常、高級感のある「黒毛和牛」と表示されています。
有名な和牛のブランド牛(銘柄牛)として松阪牛・神戸ビーフ・前沢牛・但馬牛・近江牛などがあります。
🔴和牛

ほとんどが黒毛和種のオスと乳用種のメスをかけ合わせた交雑種です。
黒毛和種に近い味・肉質でありながら、乳用種の成長の良さによって、価格も比較的手ごろで支持を得ています。
価格、肉質とも乳用種と和牛の中間で和牛の様にサシが入ることもあります。
国産牛の中で、日本で食肉専用に改良された4品種に限定され、品種として黒毛和牛が9割以上を占めています。
国内産の牛の約45%を占め、特別な肥育により、柔らかな肉質・ジューシーな舌触り・口の中でとろける脂肪・うま味を凝縮した芳醇な味わい・加熱するとコクのある香り(和牛香)が出て、和牛特有のおいしさの要素となっています。
国産牛ですが、和牛は通常、高級感のある「黒毛和牛」と表示されています。
有名な和牛のブランド牛(銘柄牛)として松阪牛・神戸ビーフ・前沢牛・但馬牛・近江牛などがあります。
💮ブランド牛とは?💮
ブランド牛=和牛と言うわけではありません。
牛肉のブランドは、産地・血統・品種・枝肉の格付け・飼育法・期間などにより、一定の基準を満たしたものに付けられていて、基準は各銘柄によってまちまちです。
例えば、脂肪が少なく、ジューシーで、柔らかな肉質のブランド牛で有名な十勝若牛(とかちわかうし)は、乳用種です。
2️⃣ 輸入牛

(ブラック)アンガス種やヘレフォード種などの肉専用種です。
肉文化の欧米では、ステーキ等で硬めで脂の少ない肉が好まれ、逆に日本では、すき焼きなど適度な脂があり、柔らかい肉が好まれるため、日本向けに調整して飼育されていますが、国産牛に比べ脂肪が少なく、赤身が多いのが特徴です。
アメリカンビーフ・オージービーフ(オ―ストトラリア産)・ニュージーランドビーフ・タスマニアビーフ(ニュージー
ランドの島)があります。




豚肉は、鶏肉の次に消費されている食肉です。
淡いピンク色で肉質が柔らかく、脂肪(脂質)が肉と層状になっているため、牛肉や鶏肉に比べカロリーが高いと思われがちですが、近年は脂肪の少ない豚の生産が進み、差はあまりありません。
豚肉の輸入比率は約50%で、国産豚肉と輸入豚肉の割合はほぼ半々です。
(輸入比率:牛肉約60%・鶏肉約25%)国産豚肉はほぼ100%が冷蔵(チルドポーク)ですが、輸入豚の内、主にスーパーマーケットなどで販売されるチルドポークは約5割で、残りの約5割は主に加工業務用に使われる冷凍品となっています。
輸入のチルドポークのほとんどは、アメリカとカナダが占め、冷凍品は、スペイン、デンマークなどが多くなっています。
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豚肉の大きな特徴として「疲労回復ビタミン」とされるビタミンB1の含有量があらゆる食品の中でトップクラスで、鶏肉や牛肉等と比べると5〜10倍のビタミンB1を含んでいます。
健康維持のために必要な豚肉摂取量の目安は、1日当り60〜80gとされています。
脂肪はカロリーが高い一方、豚肉や牛肉の脂肪に含まれる多くは、一価不飽和脂肪酸のオレイン酸(脂肪の40~50%)で、適正量であれば、悪玉コレステロールの抑制により血管の健康に好ましい作用をします。
豚肉の脂肪は牛肉に比べると融点(溶ける温度)が低いため、口中で滑らかな感触があります。
そのため冷しゃぶにしてもおいしく食べることができます。
(肉の融点➠羊肉:50℃前後・牛肉45℃前後 豚肉:40度前後・鶏肉30℃前後)
融点は不飽和脂肪酸(含むオレイン酸)が多くなると低く、溶けやすくなり、溶けた脂肪によって食感がなめらかになり、コクを感じます。
理由は、2~3種類の品種を交配させることでより発育が良く、肉質が良い、ばらつきのない豚を育てることができるからです。
組み合わされた豚は「三元交配豚」とも呼ばれ、日本でも生産される豚の約80%を占めています。
多くが「ランドレース種」「大ヨークシャー種」「デュロック種」の3種類が掛け合わされたLWDと呼ばれる交雑種となっています。

ランドレース種 大ヨークシャー種 デュロック種
2️⃣銘柄豚

銘柄豚には明確な品質評価基準がなく、現在、日本全国で400種類以上の銘柄豚が生産・販売されていると言われています。
銘柄豚の中で豚の品種による違いがあるのは、全体の約15%で、大半は飼料・飼育環境・飼育日数の違いによって、特徴ある豚が生産されています。
飼料や飼育環境にこだわり、徹底管理のもとに飼育され、一般的な豚肉に対して独自の特徴があり、肉質や味が良いことに加え、品質が一定で年間を通じて定量を、計画的・安定的に生産できることが条件となり、銘柄豚として商標登録できます。
国内の銘柄豚の多くは交雑種(LWD)ですが、世界的にはスペインの「イベリコ豚」、中国の「金華豚」などが有名です。
国内では、「かごしま黒豚」(鹿児島県)、「平牧三元豚」(山形県)、「和豚もちぶた」(群馬県)、「TOKYO X」(東京都他) 、「あぐー豚」(沖縄県)ほか全国的に名が知れた銘柄豚が数多く存在します。
にオスの乳用種を去勢した牛で、国産若牛とも呼ばれ、赤身が多くて、脂肪が少なく、アッサリしています。
低カロリー、ヘルシー、さっぱりした味でアレンジ豊富

鶏肉は最も食べられている食肉です。
柔らかくて脂肪が少ない鶏肉は、高タンパク・低カロリーの代表的な健康食材で、各部位の味の違いが比較的大きいのが特徴です。
鶏肉は、味わいが淡白なことで様ざまな料理に使え、色々とアレンジすることができます。
国内の消費量の65%前後は国内産で、他の肉類に比べ国内産の比率が高く、最大の輸入先国はブラジルで次にタイとなっています。
国内で流通する鶏肉は「ブロイラー」「地鶏」「銘柄鶏」 の3つに分かれますが、日本で流通する9割以上が「ブロイラー」です。
鶏肉は、良質なタンパク質が豊富で、レバーも含めて、日本人に最も不足する栄養素であるビタミンA(レチノール)が他の食肉に比較して豊富に含まれています。

大量生産用に短期間で成長するように改良された肉用の若鶏の総称で品種名ではありません。
飼育日数は、40~60日位となっています。
交雑種で、より早く出荷させるために成長を促す飼育方法で育てられ、エサを増やしたり、日射時間を延ばして早く大きくします。
地鶏とは異なり、JASによる定義はなく、飼料や飼育環境などを工夫して育てることで、一般的なブロイラーに比べ、味や風味に特徴があることで、商標登録された鶏の総称で、全国に100以上存在すると言われています。
通常ブロイラーより2週間前後長く飼育されます。
銘柄鶏はブロイラーと同じ品種の「若どり系」とそれ以外の「赤系」に分かれます。
地鶏とは異なり、明確な定義はありませんが、独自の味わいがあります。

大量生産日本の在来種の血統が50%以上・飼育期間80日以上など厳格なJAS規格に準じた鶏で、平飼い(28日齢以降)で飼育し、飼育密度は10羽/平方メートル以下(28日齢以降)などの要件もあり、60種以上存在しますが、流通量は全体のわずか1%です。
「比内鶏」(秋田県)、「名古屋コーチン」(愛知県)「薩摩地鶏」(鹿児島県)が日本三大地鶏とされ、それぞれの地鶏は固有の香りがあり、鶏本来のうま味とコク、適度な歯ごたえが特徴です。
ひき肉は手軽な価格で、炒め物・焼き物・揚げ物・鍋など色々な料理に使え、火が通り易く、料理の時短にも活躍する便利な食材です。
硬い筋繊維が細かく裁断されていることで、口あたりの柔らかい料理になり、又、各種調味料や素材と混ざることで味の幅が増し、しかも、色々な形に成型することができます。
「牛」「豚」「鶏」「合いびき」の種類があり、特徴に合せた使い方でよりおいしくなります。
ひき肉は、空気に触れる面積が多いため、ほかの食肉に比べて傷みやすく、味も落ちやすい
ことで、特に取扱いに注意する必要があります。
ひき肉の原料に使う部位に決まりはなく、複数の部位が使われ、発色や品質劣化を抑える
ために、一般的に解凍肉も使われます。
又、柔らかく、ジューシーにするため若干の脂肪が加えられる場合があります。

他のひき肉に比べ、うま味が強くて、水分が少なく、弾力がありますが、カロリーは一番高くなっています。
赤身だけを挽いたものや、荒く挽いた粗びきなどで販売される場合もあります。
崩れにくいため、ハンバーグ・ミートボール・ミートローフなど練って成型するような西洋料理に向いていると言われます。
粗びきはミートソースにするとより牛肉の食感が楽しめます。
原料は、一般的に内モモ・外モモ・バラ・スネなどを合わせたものが使用されます。

他のひき肉に比べ、脂が多めですが、その分ジューシーでコクがあり、柔らかい食感で、クセもないため、使い勝手の良いひき肉と言えます。
赤身が多いものと脂肪が多いものがある場合もありますが、赤身が多いものを選ぶとヘルシーで、脂肪の多いものは、ギョーザなどに使うとよりジューシーな仕上がりになります。
麻婆豆腐などの中華料理にもよく使われます。
原料は、一般的にスネ・ウデ・カタなどを合わせたものが使用されます。
3️⃣ 合いびき肉

うま味の強い牛肉とコクのある豚肉を混ぜて造られ、その配合割合は牛6:豚4や5:5が一般的で、割合に
よっても味や柔らかさが違います。
牛100%のハンバーグは硬くなりがちですが合いびき肉を使用することで柔らかい食感のハンバーグに仕上げることができます。
4️⃣ 鶏ひき肉

4種類のひき肉の中で、最も淡白でサッパリしていてヘルシーですが一番水分が多く傷みやすいひき肉です。
特に、つくねやそぼろ煮など、和食料理に向いています。
原料の部位は、各社によって、モモとムネを分けていたり、皮ごと引いたものと皮なしでひいたものを分けていたり様ざまです。

手軽に料理できて、食べ応えがある加工肉は、保存性が高いのが特徴で、賞味期限は平均的に3~4週間と言われています。
加工肉は非常に種類が豊富で、大きくはソーセージ」「ハム」「べ―コン」の3種類に分類されます。
それぞれに特徴があり、それを知ることで、更に料理にうまく取り入れることができます。
加工肉には、生の食肉同様にビタミンB1やタンパク質が豊富です。
一般的にハム・ソーセージ・ベーコンは製造過程で加熱するため、サラダなどでそのままでも食べることができ、料理の材料としても簡単に使え、時短にも活躍します。
但し、無塩せきソーセージなどの一部に加熱が必要な商品もあるため、商品パッケージで確認する必要があります。
🔴 ハムとソーセージとの違いは、ハムは豚のブロック肉をそのまま加工しますが、ソーセージはひき肉(ミンチ)を香辛料などと練り合わせて薄い膜状の袋(ケーシング)に詰めて造り、また、原料として豚肉以外にも牛肉や鶏肉を使うこともあります。
ソーセージは、一般的に市販されているものとしては以下の種類に分かれます。
●ウィンナーソーセージ ●フランクフルトソーセージ ●ボロニアソーセージ ●リオナソーセージ ●ドライソーセージ(サラミなど) ●セミドライソーセージ(カルパスなど) ●チョリソー
🔴 ハムとベーコンとの違いは、通常のハムは豚のブロック肉を塩せき、燻製後に茹でる、又は、蒸すといった工程がありますが、ベーコンもブロック肉を使いますが、加熱する工程はなく燻製して終わりとなります。
その他ハムは燻製前にケーシングしますが、ベーコンはケーシングしません。
そのため、ハムはジューシーで柔らかいことが特徴で、ベーコンは表面に香ばしさがあることが特徴となります。
ハムには以下の種類があります。
●ロースハム ●ボンレス(モモ)ハム ●骨付きハム ●生ハム ●ベリーハム ●プレスハム
💮「塩せき」と「無塩せき」💮
加工肉の製造工程において通常の商品は「塩せき」と呼ばれる原料肉に食塩と発色剤などを添加して漬け込む工程があります。
塩せきすることで、見た目が鮮やかになり、日持ちが良くなり、又、肉を熟成させ、うま味と独特の風味を作りだし、ハムならではの味わいを生み出します。
また、肉の保水性を高め結着力を向上させることで、しっとりとした食感や弾力などを生み出す効果もあります。
この際発色剤を加えずに塩漬けした
ものが「無塩せき」と呼ばれ、無塩せきは塩を使用していないということではなく、発色剤を使用していないと言うことを表わしています。