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リンゴ

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果物屋さんからのメッセージ
「1日1個のリンゴは 医者を遠ざける」 (イギリスのことわざ) と言われる栄養の バランスに優れた果物

リンゴの概要と特色
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🟢 果実の中で、その国内消費量は第2位(1位バナナ・3位ミカン)、 品種としては、生産量の約半分が「ふじ」で、次いで 「つがる」「王林」「ジョナゴールド」などとなります。
🟢 生産量は青森県が全体の約6割を占め、次に長野県が続きます。
🟢 リンゴの旬は、品種で異なり、おおむね秋から冬ですが、呼吸作用を抑制するCA貯蔵法という貯蔵法でリンゴを仮死状態にして長期貯蔵できるため、一年中売場に並びます。
🟢 欧米では「1日1個のリンゴは医者を遠ざける」と言われるほど、リンゴは栄養価に優れています。 特に、クエン酸・リンゴ酸・ポリフェノールが豊富で、ミネラル類・ビタミン類もバランスよく含まれていることから他の果実と比べても健康効果の高い身近な果実と言えます。
リンゴの糖度と味
一般的に販売されるリンゴの糖度は12~15度ぐらいだと言われています。
15度以上糖度があると「高糖度」などと表示して販売されたりします。
リンゴの味は、大きく水分含有量と酸味と甘味のバランスに左右されます。
ただ甘いだけでもリンゴをおいしいと感じるものではありません。
一般的には、サンふじに代表される果汁が多く、糖度が高く、酸も多いリンゴが好まれています。

➊ 味 ➋ 水分 ➌ 甘味 ➍ 酸味
リンゴの主な品種
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ふじ
🟢 旬:11月~12月頃
🟢 特徴:甘くて歯ごたえが良いリンゴです。
日本で最も生産されているリンゴで、全体の約5割を占めていて、1年中販売されています。
酸味が少なくて、甘味が強く、完熟すると密が入ります。
(蜜入りふじ) 果肉はやや粗めですが、果汁が豊富でシャキッとした歯ごたえで、貯蔵性も高く、他の品種に比べて長持ちします。 無袋栽培の「サンふじ」の方が甘味は強いと言われています。
つがる 
🟢 旬:9月~10月頃
🟢 特徴:甘くて柔らかいリンゴです。 ふじの次に生産されているリンゴで、全体の約1割を占めています。
ふじに比べて、少し大きめで、黄みがかった斑点があります。
ふじより柔らかい食感で、酸味が少なく、甘味は強めですが、密は入りません。
王林
🟢 旬:11月~2月頃
🟢 特徴:甘いのに、さっぱりして、香りが良いリンゴです。
全体の約8%を占めていて、皮が黄緑色で、 表面に茶色い果点がある青リンゴで、売場では 1年中販売されています。
酸味が少なくて、甘味は強めですが、さっぱりしていて、さわやかな香りがします。
ジョナゴールド
🟢 旬:10月~11月頃
🟢 特徴:甘酸っぱくてシャキシャキとした食感のリンゴです。
他に比べると少し大きく、皮はツヤのある鮮やかな赤色です。 適度な甘味と酸味があり、濃厚な味わいで、シャキッとした歯ごたえがあり、果汁が多く、 生食にも調理にも向いています。
「サンふじ」と「ふじ」

❶ 無袋➡サンふじ「 ➋ 有袋➡ふじ
リンゴの栽培には、袋をかけない無袋栽培と袋をかける有袋栽培とがあります。
サンふじは、無袋栽培で、日光をいっぱい浴びて育つため、糖度が高く、密も入り、味が濃くなり、皮は少し厚くなっています。
一方、有袋栽培のふじは、収穫前まで袋をかぶせ、最後に日光を当てることで、色づきがよく、又、傷が少なくなります。
甘味は少し劣りますが、保存性が高いのが特徴で有袋栽培に比べ皮が薄く、皮ごと食べるのに適しています。
その他サンつがるなど名称の頭に「サン」が付いているリンゴは、無袋栽培されたリンゴを意味しています。

蜜入りリンゴ
蜜の正体は、ソルビートと呼ばれる甘未成分で、ソルビートが果実の主な甘味となる果糖などの糖類に変化します。
リンゴが完熟を迎えると細胞内で糖が飽和し、甘味成分が細胞からあふれ出し、それが、蜜となって細胞と細胞の間に溜まります。
言い方を変えると蜜があるリンゴは、完熟の頂点を過ぎた甘いリンゴと言えます。
ただし、蜜の入り方は品種によって異なり、「ふじ」は
蜜が入りやすく、「つがる」では完熟しても蜜が入りにくいことが知られています。面が光ってベタベタしているリンゴはワックスを塗ったものではなく、「油あがり」と呼ばれ、新鮮さを保つためにリンゴそのものから出た成分です、磨くとピカピカに なります。 油あがりは食べごろのサインと言われます。
リンゴの選び方
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全体的に赤く、色つやが良いもの
※ 赤い程、糖度が高い傾向があります。
ズッシリと重いもの
※ 果汁がしっかりと詰っています。
ツルが太く、干からびてないもの
※ 干からびているものは、水分が抜けています。

フジ つがる
リンゴの保存方法
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🟢 リンゴは乾燥に弱く、水分が失われると味が格段に落ちてしまいます。
🟢 適した保存温度は0~5℃と言われ、暑い季節や室温が高い場合は、冷蔵庫の野菜室で保存する のがお奨めです。
🟢 乾燥しないように1個ずつキッチンぺーパーなどに包み、ビニール袋などに入れて保存します。
【保存期間の目安】
冷蔵庫野菜室:1カ月 /冷凍 :2~3ヵ月
リンゴとエチレンガス
リンゴは、エチレンガスのの発生量が多い果実の一つです。 エチレンガスは、 植物の成長に欠かせないホルモンの一種ですが、このガスが収穫後の野菜や果物に作用すると、成長を促進させ傷みを早めます。 リンゴは、 収穫後もエチレンガスを多く排出するため、冷蔵庫のように密閉された空間で保存する際は、ラップやポリ袋に包んでから保存しましょう。 一方、エチレンガスによるメリットもあります。 その一つが「追熟のサポート」です。 追熟とは、収穫後に果物が自然に完熟していくことで、他の果実をリンゴと一緒に保存すると追熟が促進され、おいしく味わえます。 また、エチレンガスにはジャガイモが発芽する要因の「ソラニン」 を抑える働きもあり、つまり、ジャガイモはリンゴと一緒に保存することで発芽を遅らせることができます。
リンゴのワックス
表面が光ってベタベタしているリンゴはワックスを塗ったものではなく、「油あがり」と呼ばれ、新鮮さを保つためにリンゴそのものから出た成分です、磨くとピカピカに なります。 油あがりは食べごろのサインと言われます。
リンゴの健康効果
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🟢 リンゴにはミネラル類・ビタミン類など様ざまな栄養素がバランス良く含まれて いますが、特にリンゴ特有の健康効果の高い栄養素として、リンゴポリフェノールがあります。
🟢 ファイトケミカルのポリフェノールには、カテキンやアントシアニンなどがありますが、リンゴポリフェノールは、高い抗酸化作用を発揮し、高血圧・動脈硬化・糖尿病といった生活習慣病や肥満の予防・抗アレルギー作用・老化予防などに効果があるとされています。
🟢 リンゴポリフェノールは、皮に多く含まれているため皮ごと食べるのが効果的です。
食べ方のヒント
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リンゴの糖度分布
🟢 リンゴは皮に近い、陽に当たる部分(色が濃い方)の方が甘味が強くなっています。 カットする場合は甘さが均等になるように串切りにします。
おいしい温度は10℃前後
🟢 果実に含まれる果糖(フルクトース)は、低温で甘味が増す性質があり、10℃前後が食べ頃となります。
🟢 冷蔵庫(野菜室)で保存することで、品温は10℃前後となります。
※ 冷やし過ぎると逆に甘味を感じなくなるため、注意します。