

ミカン

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果物屋さんのメッセージ
手軽に食べれる冬に最もなじみある果実
寒くなる時期、不足しがちなビタミンCを補給し、風邪を予防

ミカンの概要と特色
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🟢 冬の果実の代表であるミカンは、国内果実の中で最大の生産量(第2位はリンゴ)で、 主に関東以南で栽培されます。 一般にミカンと言えば、温州(ウンシュウ)ミカンのことを指しますが、種類が多く、売場では「有田ミカン」「愛媛ミカン」 など地域名をブランド名として販売されています。 紀州ミカンは、温州ミカンとは別の種類で、小さくて種が多いため、生産量が少なく、現在は主に正月の鏡モチの飾りとして、葉付きで使用されています。
🟢 出荷量は、全国的には12月が最も多く、又、ハウスミカンも安定供給されていて、ミカンは、一年中流通しています。 出荷量が多い(2022年)のは、和歌山県、愛媛県、静岡県、熊本県でこの4県で全体の約6割を出荷しています。 ミカンは収穫時期によって品種群が異なり、酸味と甘味のバランスが変わるため、時期によって味の違いを楽しめます。
ミカンの糖度と味
ミカンは、糖度11度以上で過半数、12度以上でほとんどの方が甘いと感じると言われ、糖度13度以上になると一般的に高品質なミカンとして扱われます。
ただし、糖度が高くても、酸度が高ければ、酸っぱく感じ、逆に酸度が低いと味が薄く感じます。
ミカンの味は「甘さ=糖度」だけではなく、クエン酸などによる適度な酸味(酸度)と果汁の濃度やコクのバランスに左右されます。
糖度は収穫時期によっても変化し、極早生の糖度は10度程度、晩
生では、12度程度まで上がります。
収穫時期が遅い品種ほど、糖度が高くなります。
ミカンの味=甘味+酸味+コク
ミカンの収穫時期と品種
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➊ 時期による品種群の分類 ➋ 収獲時期 ➌ 貯蔵性 ➍ 主な品種 ➎ 特徴 ➡ 以下はこの項目順
➊ 極早生(ごくわせ)
➋ 9~10月頃
➌ ×
➍「日南1号」「上野早生」「宮本早生」
➎ 外観には、まだ青みが残り、小玉が多くなっています。 又、糖度があまり高くないためさっぱりとした味になります。
➊ 早生(わせ)
➋ 10~12月頃
➌ △
➍「宮川早生」「興津早生」
➎ 外観はほぼオレンジ色になり、酸味を残しつつ、甘味があり、極早生よりも味が濃くなります。 ※ 内袋は薄めで、食べやすい
➊ 中生 (なかて)
➋ 11~12月頃
➌ 〇
➍「南柑20号」「大津4号」「向山温州」
➎ 外観は濃いオレンジ色。 甘味が強く、濃厚な味わいの,品種が多く、大玉が増え、内袋が少し厚くなってきます。
➊ 晩生 (おくて)
➋ 12~3月頃
➌ ◎
➍「青島温州」「十万温州」]
➎ 内袋が厚くなり、酸度と糖度のどちらも高く濃厚になります。 貯蔵に向いていて、お正月のミカンとしても楽しまれています。
➊ ハウス
➋ 10~12月頃
➌ ×
➍ 温室栽培されるミカンの総称
➎ やや小ぶりで、外観はきれいなオレンジ色。 甘味が強く、皮も薄く食べやすいのが特徴です。
果ミカンの産地による味の違い
「〇〇県産のミカンは中の袋が薄くて、酸味もあって美味しい。」
「△△県のミカンは小ぶりでコクがある。」
「□□県産のミカンは皮が厚めだけど、甘みが強い。」
・・・など、色々な意見があります。
しかし、同じ産地でも、ミカンも人間と同じように個性があり、どれ一つとして同じものはありません。
大きさや外見、皮の硬さや厚さ、内袋の硬さや厚さ、中身の味(糖度や酸度)など・・・、それは品種の違いによる特性や、収穫適期の違い、栽培している園地の日当たりや、排水等
の条件、さらには、その年の気象条件、そして一本の木の中で、どの場所になっていたか?
上の位置になっていたのか、下の方か?
日当たりの良い位置か?などなど。
特に山肌の段々畑などは方角によって日当たりが異なり、味に大きな差が出ます。
つまり、同じ産地でも、気温、土壌、陽当たり、生産者、そのすべてが違う条件において、産地ごとに、統一した味を求めることは、無意味だと云われています。
ただし、気候の違いにより、大まかな特徴はあります。
和歌山県は温暖な気候を活かして、早熟型で中の袋が薄く酸味の残る「極早生」や「早生」が多く栽培されています。
愛媛では一般的で実の締まった「早生」や「中生」などが中心です。
静岡県はいわゆる「こたつミカン」と呼ばれる熟成期間が長く高糖度な「晩生」が代表品種です。
このように、それぞれの気候や土壌条件に合ったものが栽培されています。
そして一番大切なことは、生産者に皆さんは、どのようにミカンを栽培すれば、よりおいしくなるのかを、 研究し、日々心血を注いで、その育成にあたっているということです。
【みかんの主要産地】
ミカンベルト

❶ 和歌山県(有田市) ➋ 静岡県(三ケ日町)➌ 愛媛県(宇和島市) ➍ 熊本県(熊本市) ➎ 佐賀県(唐津市) ➏ 長崎県(西海市) ➐ 愛知県(蒲郡市) ➑ 三重県(御浜市)➒ 岡県(みやま市) ➓ 広島県(尾道市)
ミカンの選び方
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➊ オレンジの色が濃いもの
※ オレンジの色が濃いもの
➋ 横から見て形が平らなもの
※ ミカンは、熟すにつれて横に成長する傾向があります。

➌ ヘタが小さいもの
※ ヘタが小さい程、水分が少なく、糖度が高くなります。
➍ 皮が薄いもの
※ 皮が薄い方が、水分が少なく、糖度が上がる傾向があります。
ミカンの保存方法
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🟢 温州ミカンは低温に弱く、冷蔵庫に入れておくと低温障害を起こし、傷む可能性があります。
🟢 保存は常温(風通しが良い冷暗所)で行ないます。
🟢 箱入りは、最初に天地をひっくり返し、底の蓋を開けて底のミカンから食べます。
🟢 一度全体をチェックし、カビているものがないか確認し、カビのあるミカンは取り除きます。 ※ 箱のフタは開けたままにします。 ➡ 密封状態だとカビが移りやすくなります。
ミカンの健康効果
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🟢 ミカンに豊富な栄養素は、ビタミンC・食物繊維・ファイトケミカルのβ-クリプトキサンチンです。
🟢 果肉の袋(じょうのう膜)は食物繊維のペクチンを豊富に含むため、袋ごと食べると健康効果が 高まります。
🟢 β-クリプトキサンチンは温州ミカンに特徴的に多く含まれ、緑黄色野菜に含まれるβーカロテンと同じように必要に応じて体内でビタミンΑに変換され、体の機能を維持するために働きます。