バナナ


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 果物屋さんのメッセージ

最も身近で栄養豊富なトロピカルフルーツ
おやつに、朝ごはんにエネルギー補給~離乳食
~ダイエットに大活躍!

 

 

 

 バナナの概要と特色

 

 

🟢 バナナが栽培されているのは、「バナナ・ベルト」とも呼ばれる熱帯(南北緯度30度以内)です。
バナナは、300種類くらいあると言われますが、実は世界的には生食用より調理用バナナの方が多く食べられています。
日本での消費量は果実の中で断トツ第1位(2位リンゴ、3位ミカン)で、国内ではほとんど作られていませんが、1年を通して私たちの食生活に最も身近な果実です。
🟢 日本のバナナは90%以上がフィリピン産で、その後エクアドル、台湾と続きますが、バナナは、害虫の侵入を防ぐため黄色く熟した状態での輸入は法律で禁止されています。
緑色の硬い状態で日本に到着した後、「室(ムロ)」と呼ばれる熟成加工場で6~7日間温度や湿度を調整して、ある程度熟成させた後、出荷されます。

 

 

      高地栽培バナナ
🟢 高地栽培で甘いバナナとして販売されている糖度の高いバナナは、通常標高500m以上の高地で栽培されています。(1000m以上もあります) バナナは、昼と夜の寒暖差が大きいほど糖度が増し、高地では夜の気温が急激に下がるため、成長がゆるやかになり、果実にじっくりと糖質が蓄えられます。
🟢
普通(低地栽培)のバナナは、10ヶ月間で収穫されますが、高地栽培では収穫まで 12~13ヵ月間かかります。 昼夜の寒暖差の下、じっくりと蓄積された糖質により、甘く、モッチリとしたバナナとなります。
🟢
高地栽培バナナの糖度は、22~25度もあり、普通のバナナ18~20度に比べて、高い糖度となっています。
 
 

 

 

バナナの選び方

 

 房の形がそろっているもの
 房の付け根がしっかりとしたもの
 軸が太くて短いもの
 全体が均一に黄色く色が濃いもの
キズが少ないもの
*キズがあるもは傷みやすく、鮮度が落ちやすい状態です。
 角が角ばっているものより丸みを帯びているもの
*皮の表面が角ばっているものは、熟し方のバランスが悪い可能性があります。

 

 

 

 

バナナの保存方法

 

 最適な保存温度
熱帯の果実のため、13℃以下では商品劣化が早く、最適保存温度は5~20℃(常温)です。
冷蔵庫でそのまま保存すると熟成せずに冷気による低温障害で皮だけが黒くなります。
 
 山型に伏せて保存
バナナの房を仰向けに置いておくと、房全体の重みで下の部分がつぶれて痛みます。
山型に伏せて置くようにします。

 長持ちさせるには

一本ずつ切り離し、ラップかポリ袋で巻いて、野菜室で保存します。
他の果実のエチレンガスの影響を受けにくくなり、さらに軸をカットしておくと効果はより高くなります。

 

バナナスタンドの利用
バナナは押されたところから傷んできます。
吊るし保存がベストです。
バナナ用スタンドを使っておしゃれにつり下げるのがお奨めです。
甘味を全体に広げる効果もあります。 
 

 

 

 

 [スィート]シュガースポット 
      (甘い目印)とは?      
バナナの熟成が進むと、皮にシュガースポットと呼ばれる茶色い点々があらわれます。
この点々が出たら食べ頃です。
シュガースポットが出ると、甘味が強くなるだけでなく、ポリフェノールが増加し、免疫力を高める効果が8倍に高まると言われています。
シュガースポットが出た後は、腐敗が始まり、急速に品質が劣化します。
     

 

 

 

 

バナナの健康効果

 

 

🟢 バナナはエネルギー源となる糖質が豊富で、果糖、ショ糖などそれぞれ消化吸収の時間が異なるため、マラソンほか長時間パワーの持続が必要な運動に適しています。
その他、豊富に含まれるカリウムは、塩分排出を促進し、高血圧に有効で、マグネシウムやビタミンB群は、疲労回復に効果的です。
🟢 カロリーは1本80〜100kcal程度と、栄養価が高く、腹持ちが良い割りに低く、さらに低GI食品(51→ごはん84・食パン91)のため、ダイエット中の栄養補給に役立ちます。
最近は機能性食品表示のある商品もあり、特に以下の栄養素にも注目されています。
 
GABA(ギャバ)
ギャバを一定量(バナナ1~3本に含まれる量)を摂取すると、血管を収縮させるノルアドレナリンの分泌を抑え、血管が緩む結果血圧が高くなるのを抑制することが報告されています。
バナナに含まれるカリウム とともに血圧が高めの方にとってバナナは血圧の上昇抑制に効果的な食材です。

 

レジスタントスターチ
ハイパー食物繊維と呼ばれる水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2つの機能を持ち、胃や小腸で消化吸収されずに大腸に届く難消化性デンプンです。
バナナには通常の食物繊維も豊富で、バナナ1日2本で必要な食物繊維の量を摂取できる
とされています。